研究室内Slack のチャンネルをアーカイブする話
Slack から Growi へ
弊ラボでは最近，研究室内SNSとしてSlack を使い始めました．使い始めたばかりで，まだ運用が確立していないので無料版を使っています．特段，不便なことはなかったのですが一つ，メッセージやファイルが消えてしまうという問題がありました．
そこで，研究室内ドキュメントとして使用している Growi に Slack のチャンネルのメッセージや画像をアーカイブしようではないか！ということでやってみました．(現在進行形)
何をするのか
Slack での設定
Slack のメッセージを取得するために App を作成し，workspace にインストールします．そして，Permission を良い感じに設定します．
必要なのは，
- チャンネルのメッセージ取得 (channels:history)
- チャンネル情報の取得 (チャンネル名からチャンネルIDに変換するため) (channels:read)
- ユーザ情報の取得 (メッセージ内の ユーザID を名前に変換するため) (users:read)
- 画像などデータ取得(files:read)
Growi での設定
設定からアクセストークンを発行します．
プログラム
Python で requests を使って Slack と Growi の API を叩きます．
基本的な方針は
- アーカイブしたいチャンネル名を渡す
- 指定されたチャンネルからメッセージを取得
- メッセージ内のユーザIDを名前に変換する
- スレッドのメッセージはまとめるようにする (読みやすく)
- 画像などのダウンロード
- Markdown 形式に整形する
- Growi へアップロード
です．
常用しているチャンネルの一部だけをアーカイブ，ページのアップデートを考慮して
- メッセージを取得する際に，latest と oldest を設定できるようにする
- Growi 側にアーカイブしたメッセージの最新タイムスタンプを記録しておき，更新に利用する
という要素が入りこんできます．
したがって，1. と 2. の間にまずは指定されたチャンネル名 (or Growi のページ名) のページの有無を確認．存在する場合は タイムスタンプ (ts) の確認をする必要があります．
という感じのことをのんびりと実装しています．ユーザが一定数いるサービスを自由に開発できるのは楽しいですね．
